まだまだ寒いですが、確実に春はそこまで近づいています。そこで今回は、春におすすめしたいワインとチーズの組み合わせをご紹介します。実は春はヤギのミルクで作られたチーズの旬になります。そんな美味しい旬チーズと旬ワインで春を満喫しましょう!
ワインやチーズにも旬がある!?
旬というと野菜や魚などを思い浮かべますが、実はチーズやワインにも旬があるのです。それはいったいどんなものなのでしょうか。
ワインの旬
ワインの旬というと飲み頃のワインを思い浮かべますが、実は季節によって変わってきます。ワインは食事とともに楽しむものだからこそ、旬の食事に最も合うワインがその季節の旬ということになるのです。中でも、春は香り豊かで爽やかなのみ心地の良いワインが最もぴったりと言えるでしょう。
チーズの旬
http://enofylzwineblog.com/2013/03/17/wines-to-pair-with-springtime-sundaysupper-dishes/
牧草として最適なものは3~5月頃の一番草で、いちばん栄養価が高いといわれています。どの季節の牧草を食べたかによって、乳の成分に変化がありチーズの味に影響が出ます。羊と山羊のチーズの旬が春といわれるのは、出産時期が春先に限られているため。その結果、乳がとれる季節は春から秋にかけての間だけとなります。
旬のもの同士はよく合います!
http://www.johneatscheese.com/2013/02/04/six-healthy-ways-to-snack-on-cheese/
とりわけ旬の食材同士はとてもよく会います。食材同士がお互いを引き立てたり相乗したりするので、単品で味わうよりも、複数の食材を掛け合わせることでそのおいしさは何倍にもなるのです。そこに旬のワインが加われば、最上のマリアージュ(組み合わせ)となるのです。
旬のワインって何だろう?
http://healthwealthandwine.com/5-spring-wines-you-need-to-try/
では実際に、「春」に旬のワインについて考えてみましょう。
ソーヴィニヨンブラン
まさに春を代表するワインです。とりわけ春はフランス・ロワールのソーヴィニヨンブランがおすすめです。サンセールやプイィフュメという銘柄のものを試してみましょう。白い花と柑橘をミックスしたような香りと、しっかりめの酸は本当に春にぴったりのワインですよ。
ピノグリ/ピノグリージョ
世界各国で栽培されているピノグリですが、イタリアではピノグリージョと言われています。比較的価格もお手頃なものもあるので是非試してみて下さい。このワインはフルーティな香りと、親しみやすい飲み口、ほんの少し余韻に苦みがあるのが特徴です。この苦みが春野菜や春が旬の貝類などの苦みにとてもよく合います。
ロゼワイン
春といえば日本人と切っても切れないものがお花見ですね。そんな桜色を思わせるようなロゼワインは日本の春に最もよく合うワインです。ロゼワインは実は食材を選ばず、何にでも合わせやすいのでとてもおススメのワインです。是非お花見のワインにいかがでしょうか。
旬のチーズをご紹介!
次は旬のチーズをご紹介します。春はなんといってもヤギのミルクのチーズ、羊のミルクのチーズがおすすめです!
クロタン・ド・シャヴィニヨール
「馬糞」という意味のあるとんでもない名前のチーズですが、春が旬のヤギのチーズの代表格です。きめ細かく、クリーミーで程よい酸味があり、とても美味しいチーズです。薄く切ってバゲットの上に乗せ、トースターで焼いたものをサラダに添えるという食べ方が定番で、フランスの春の味です。
サントモール
http://www.pablo3.com/cheesebook/types/saint-maure/
細長い円筒状で中心に麦わらが一本通っているのが特徴です。表面を覆う白カビの香りとおだやかな食感、ミルキーな香りと軽い酸味があります。より保存状態を良くするため、表面に黒い木炭の灰をかけた「サントモール・ド・トゥーレーヌ」がよく知られています。真っ白な物はより安価に販売されています。
オッソー・イラティ
太陽神アポロンがつくったという伝説も残る歴史の長いチーズです。クセはなく羊乳特有のリッチな味わいが特徴のチーズです。凝縮されたミルクのコクとはちみつのような甘みがあるハードタイプのチーズで、とても食べやすいチーズです。甘酸っぱいジャムやはちみつを添えてると軽いオードブルになりますよ。
終わりに
http://corkshrewd.tumblr.com/post/116555723211/take-some-red-wine-to-the-patio-this-spring
いかがでしたか?
チーズやワインにも味わうべき季節があり、その時期が一番おいしいということを感じていただけたでしょうか。ワインも含め、食文化は季節とは密接な関係にあります。食の旬の時期が失われつつある今だからこそ見直してみたいものですね。