ワインの基本的なことは知っておきたい。でも難しいことはいや!今日から使えるワインの予備知識を簡単簡潔に紹介します。もう初心者マークははずしてワインの世界をおもいっきり楽しみましょう!
はじめに
ワインはブドウから造られるお酒ですが、白赤ロゼワイン、何が違うのでしょうか。もちろん見た目の色が違いますが、その味わいが違ってきます。
白ワインは辛口~甘口まで幅広くあります。赤ワインはほとんどが辛口ですが、白ワインに比べて渋みがあり、ポリフェノールも多く含まれているのが特徴です。
ロゼはそのどちらの要素も持っているため、辛口~甘口まで幅広く、白ワインのように、または赤ワインのように楽しめます。
http://www.l-s.jp/event/detail.php?id=283
ワインといっても、スパークリングワインやポートワインのようなものもありますが、ここでは一般的に「ワイン」と言ったらこれを指すという、発泡していない「スティルワイン」について見ていきましょう!
1、作り方が違う!
白ワイン
http://www.koresato-winery.jp/making.asp
白い皮のブドウ(白ブドウ)のジュースを発酵させて造る
赤ワイン
http://blog.donaldo-plan.com/archives/1605
赤い皮のブドウ(黒ブドウ)の皮、種、ジュースを一緒に発酵させて作る
(※少量白ブドウを混ぜて良いされているが、ごく少量)
ロゼワイン
3通りの作り方があります。
- 赤ワインと同じ作り方。発酵途中で完全に赤くなる前に皮と種を取り出す
- 黒ブドウを使って、白ワインと同じ方法で造る
- 黒ブドウと白ブドウを混ぜて発酵させる
このように、ブドウの色が違うだけではなく、作り方が違います。また、ボージョレ・ヌーヴォーで有名なボージョレや、シャンパーニュ地方で造られるシャンパーニュなど例外もありますが、基本のパターンを知っておくと良いでしょう。
2、使用品種が違う!
白ワイン
- シャルドネ
- ソーヴィニヨン・ブラン
- リースリング
赤ワイン
http://naninishiyoukana.com/?p=1065
- ピノ・ノワール
- カベルネ・ソーヴィニョン
- シラー
ロゼワイン
http://bourree.cocolog-nifty.com/cavatina/2005/09/valley_of_the_m_d1c3.html
- カベルネ・フラン
- ジンファンデル
- グロロー
ワインで使われるブドウは食用の品種とは違います。一部、マスカットなど食用のブドウでワインを造っているところもありますが、基本はこれらに代表されるワイン用ブドウです。小振りで皮が厚いのが特徴で、国や地方でその土地の気候に合った品種が栽培されています。
3、保存温度が違う!
- 白ワイン・ロゼワイン→8℃くらい
- 赤ワイン→15℃くらい
ワインが一番嫌がるのは高温・光・振動・匂いなどで、特に高温にさらされると最悪に。酸がぼやけてバランスが崩れ、おいしい果実味が消えてしまいます。
保管に一番適しているのはやはりワインセラーです。
- 新聞紙にくるんで冷蔵庫の野菜室に入れる方法
- 発泡スチロールの箱に入れて押入れに入れる方法
など代替の保管方法がありますが、残念ながら味わいは違ってきてしまいます。
セラー以外の保存方法なら早いうちに飲んでしまう方が良いでしょう。
4、飲むときの温度が違う!
白ワイン
フレッシュ&フルーティーなもの 約8℃
しっかりしたコクのあるもの 約12℃
白だからといってキンキンに冷やしすぎると、香りが隠れてしまうので注意!
赤ワイン
http://ichii445.blog42.fc2.com/blog-entry-1869.html
軽めのもの 12℃~15℃
しっかり重口 約17℃
”赤ワイン=常温で飲む”が定説だが、日本の室温にはほとんど当てはまらないので注意!
ロゼワイン
- 淡い色の軽めのもの…約8℃
- 淡い色の軽めのもの 約8℃ 赤に近い色のしっかりしたもの…約12℃~15℃
冷やし目で白ワインのように楽しむも良し、少し高めの温度で赤ワインのように楽しむも良し!
赤白ロゼ、いずれも軽いものとしっかりした造りのもので、楽しむ温度が違います。白やロゼなどワインクーラーで氷水につけておく場合は、冷えすぎたなと思ったらテーブルに出して温度を調節してみましょう。
5、味わいと香りが違う!
白ワイン
http://right-wine20xx.com/archives/54
- 味わい…渋みがなくフレッシュな酸がある
- 香り…柑橘系、青リンゴ、もも、ハーブ、バニラ、白い花
赤ワイン
- 味わい…渋みとコクがある
- 香り…ベリー系、きのこ、黒こしょう、ピーマン、動物系
ロゼワイン
- 味わい…渋みは色の濃さにより、フレッシュな酸がある
- 香り…ベリー系、さくらんぼ、もも、ハーブ、薔薇
香りや味わいはブドウ品種、国、地域、気候によってさまざま異なってきます。そして造り手によっても違いますし、熟成度合によってもまた変化します。グラスをくるくる回して空気と触れさせてみると、一層香りが引き立ちますよ。
おわりに
ワインは、専門用語がたくさん出てきたり、横文字ばかりで腰が引けてしまいます。でも難しく考えず、食事やチーズと気軽に楽しんだり、仲間とワイワイできたり、本来は楽しいものです。さあ、今日はワインをかたむけてみませんか?