昨年電撃結婚で話題になったミュージシャンで俳優の福山雅治さんが出演した『そして父になる』。病院での赤ちゃんの取り違えが発覚し、運命が大きく変わっていく二つの家族を通して、「父になるとはどういうことか?」を観客に問いかけます。福山雅治、初の父親役です。ぜひ目に焼き付けてください!


『そして父になる』とは

https://www.youtube.com/watch?v=XJYLhRg4KDI
『そして父になる』は、『誰も知らない』(2004)『空気人形』などで有名な是枝裕和監督が手がけ、
ミュージシャンとしても不動の人気を誇る福山雅治さんが自身初の父親役を演じた、2013年の日本映画です。
国内外で賞賛の嵐

https://www.youtube.com/watch?v=Y7qfdW1mmd0
第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品・公式上映された時は、スタンディングオベーションが約10分間も続くほどの反響が起こり、見事、審査員賞を獲得しました。
その勢いは、日本国内でも止まりませんでした。公開初日2日間で興収3億1,318万6,500円、最終興収は30億円を突破しました。
世界的名監督・是枝裕和

http://matome.naver.jp/odai/2136763232735704101/2136766261242760103
監督の『誰も知らない』(2004)は、主演の柳楽優弥さんが、その年のカンヌ国際映画祭で史上最年少および
日本人として初めての最優秀主演男優賞を受賞しました。
以来監督の作品は、国内外の映画祭で絶賛されてきました。最新作『海街Diary』も、第68回カンヌ国際映画祭
での上映後に大歓声が起こりました。
『そして父になる』の見どころ
あらすじ



妻みどりと一人息子の慶多と暮らす、エリート建築家の二宮良多は、ある日慶多を出産した病院から、出生時の
子供の取り違えと、実の息子は慶多ではないという衝撃の事実を告げられます。取り違えられたもう一組の家族
斎木家は、良多とは経済力も境遇も正反対でした。良多は子供を二人とも引き取ろうと画策しますが…。
是枝監督の演出が素晴らしい

http://eiga.com/movie/58060/
母に捨てられ、長男を中心に過酷な状況の中で支え合う幼い兄弟を描いた『誰も知らない』や、両親の離婚で離れて暮らす兄と弟の一大計画を描く『奇跡』(2011)など、子役の自然な演技を引き出す演出において、監督は他の追随を許さないものがあります。本作でも、その手腕は遺憾なく発揮されています。
次第に父親の表情を見せ始める福山雅治

http://www.homemakist.com/free/movie/3083.html
福山雅治さん演じる二宮良多は、当初、一見理知的ですがどこか人間味に欠けた父親として登場します。しかし、取り違えを知り、真剣に息子と向き合い始めたことで父としての至らなさを痛感し、次第に父親の顔になって
いきます。それはまるで、初めて父親役を演じた福山さん本人が、本当に父親になっていくかのようです
その他の俳優陣も魅力的!

http://www.rbbtoday.com/article/img/2013/09/18/111831/327844.html
良多の妻みどり役は、尾野真千子さんです。中学三年生の時、国際派映画監督である河瀬直美監督に見出され、
映画『萌の朱雀』(1997)で主演デビューを果たしました。抜群の演技力で、NHKの連続テレビ小説のヒロインも務めました。本作では、息子を一心に思うけなげな母親を演じ、観客の涙を誘いました。

http://news.walkerplus.com/article/41360/
斎木家の大黒柱・雄大役はリリー・フランキーさんです。マルチに活躍するリリーさんですが、俳優としても高く評価されています。本作では暖かみのある良き父親の姿を見せてくれていますが、2013年公開の『凶悪』では殺人事件の首謀者を演じ、本作と共に第87回キネマ旬報ベスト・テン・助演男優賞を獲得しました。

https://renote.jp/articles/12743/page/2
斎木の妻・ゆかり役には、真木よう子さんです。俳優の重鎮・仲代達矢さん主宰の俳優養成所「無名塾」に入塾
した経歴を持つ真木さんは、演技力もさることながら、妖艶な魅力で男女ともに人気の高い女優の一人です。
本作では、明るくさばさばした肝っ玉母さんといったキャラクターで、みどりを支える姿が印象的です。
まとめ

http://d.hatena.ne.jp/apocalypsedone/20131123/1385146628
『そして父になる』は、一人の人間が親になっていく姿を通じて、人間としての成長や家族のあり方を
考えさせられる作品になっています。父と子の心が通じ合うラストシーンは、涙なしには観られません。
早速チェックしてみてください!