ガーデニング初心者が庭に木を植えるにあたって、【育てやすさ】は大事なポイント。実際に育ててみて、コレは確かに育てやすかった!と実感している庭木をご紹介します。

*はじめに

シンボルツリーとして人気のある庭木は色々あります。売れ筋ランキング、人気ランキングなど、検索すると色々発見出来る事と思います。

でも、お住まいの地域にその樹木が適応できるかどうか・・そこだけは最低限把握しておかないと、折角のシンボルツリーが根付いて生長できないかも知れません。
筆者は関西(奈良)在住なので、この地で実際に育ててみて正解だった庭木の事を書いてみたいと思います。

http://www.wood.co.jp/wood/m146.htm

http://www.wood.co.jp/wood/m146.htm

【シラカシ】と言えば、ドングリのなる木の一種。公園や街路樹、生け垣などでも良くみかけます。生長は比較的遅く、そしてそんなに繊細な木ではありません。アレコレ手を出し世話を焼く必要がなく、根付いてしまえば降雨にお任せコースでOK。

あまり庭木として人気の樹というイメージではなく、だいたいどこでも【安い】です。
近所の自称ベテランガーデナーのおばちゃまから、「何でシラカシをシンボルツリーに選んだんよ〜」とクレームつけられたこともあります。(勝手にさせてちょうだいな!)

そんな訳で、好き嫌いはあるかも知れませんが、筆者の個人的な感想としましては、ズバリ大成功の一株でした。
安いので、高さも4m程あるものを2本購入し、重機で植えたのですが、植えた直後一時衰退したにもかかわらず徐々に適応し、常緑の葉をどの季節もたわわに茂らせてくれております。
小ぶりなドングリも可愛らしいし、ハッキリ言っておすすめ。

↓シラカシの育て方

<巷で大人気:シマトネリコ>

http://tree.shiny-garden.com/shimatoneriko

どこの植木屋さんへ行っても、大概置いてあります。シマトネリコ。
新興住宅地なんかを散歩していると、植えてある率高い!そんなシマトネリコ、上記のシラカシに比べるとやや割高感もあり、敬遠していたのですが・・・ひょんな事から入手する事となり、育てる事となりました。

結果から言うと、世間で言われている程育てやすいかと言うと、ソレは場所によると思います。と、いう感じです。
筆者宅の環境スペックとしましては、冬期、北風が吹きすさぶ大変風通しの良い庭です。冬は霜が降り、庭の土は霜柱でザクザク。西日本にしては「超寒」な環境下の庭です。
(同じ地域でも、【ブロック塀に囲まれている】【庭の地面の多くがコンクリート】【庭がある場所の方角】などによって、スペックは変化します)

どちらかというと寒さに弱い、南国系の樹木であるシマトネリコにとって、当家の環境はやや厳しいようで、エネルギー溢れる様子は夏期限定といった感じです。(シマトネリコは基本的には常緑。)
ところがこの季節でも、住宅街で幹線道路の近くなどに植えられているシマトネリコは生き生きと葉を揺らせている姿を見る事ができます。

特に冬期は馴染み易い環境とは言い難い当家であっても、決して枯れる事は無く、寒さに耐え忍び、年々大きくなるシマトネリコはやはり強くて育て易い庭木の一つと考えても間違いでは無でしょう。

↓シマトネリコの育て方

<日本各地の庭で目撃情報多数。ナンテンの木>

http://marquee.mydns.jp/sunday/index.php/page/nanten

ナンテンは、【難を転ずる】という意味で正月に飾られる縁起の良い植物です。街を見て回ると、非常に多くの民家の玄関先などに植えられている事に気付きます。
ナンテン自体、日本に自生する植物なので、日本の風土気候に良く合う植物なのだとか。
筆者は中古の家を購入し、草一つ無い正面の庭を里山のような緑溢れる庭に改造中なのですが、元々この家に住んでいた方が裏庭(北側で日当りもそこそこ)でナンテンの木を育てておられました。
約2m程の高さに奔放に育っていたナンテンの株(3株程)を、根元50cm程に伐採し、思い切って掘り起こし、表の庭の植栽スペースに移植してみました。
移植は植物にとって、非常に負担がかかる作業なので、下手すると即枯れです。
ギャンブラーの心意気で移植に挑戦し、結果的に成功しました。無事根付き、新しい葉も茂り、可愛らしい赤い実が良くなるように育ちました。

根付いてからは基本、放任です。降雨のみ。肥料は堆肥などのみを適当に、です。でも育ってます。
移植にも耐え、放任にも耐える素晴らしい植物。一見和風だし、流行遅れと思われるかもしれませんが、愛着持って見てみると中々ナチュラルで可愛いです。
しかも、基本、常緑!

洋風の庭に合うかと言われるとわかりませんが、当家の庭のように里山風の自然溢れる感じの庭にはピッタリ良く合います。
そして、お値段が大変安いです(笑)。是非、あなたのお庭にも。

<めっちゃカワイイ。ドウダンツツジ>

http://cho-co.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-6892.html

とても育て易く、初心者でも枯らす心配はさほど無いと思われるドウダンツツジ。ホームセンターの園芸コーナーなんかにも良く置いてあります。(結構安価で。)

このドウダンツツジ、とてもかわいらしい白い花を沢山咲かせます。
乾燥のし過ぎは良く無いようですが、【真夏でも水は一滴も与える気はさらさら無い】と断言してしまう程のスパルタで無い限り(適切な量の水やりを思い出した時にでもしっかりできれば・・)大丈夫でしょう

http://kawasakimidori.main.jp/webzukan/doudanntutuji.html

秋になると写真のように、真っ赤に葉が紅葉します。
その美しさ・・・・・見逃すのは勿体ないくらい。(冬は落葉し、越冬します。)

*おわりに

関西地方(奈良県)で、実際に「これは育て易い上にその他諸々のポイント(見た目の良さ、お財布への優しさなど)が高いぞ!」と主観で判断した庭木の紹介をさせていただきました。
お好みに合うかどうか、一度園芸屋さんで見てみてくださいね。