脳内を揺さぶられるような映画を観たい!そんなあなたにオススメなのが、フランスで活躍するギャスパー・ノエ監督作品。過激な性描写で2015年のカンヌ映画祭で話題になった最新作『LOVE』も、4月に日本で公開されます。そんなノエ監督の過去作品も予習しておきましょう!
映画界のアウトロー、ギャスパー・ノエ
http://news.walkerplus.com/article/6013/image13987.html
フランスで活躍するアルゼンチン出身のギャスパー・ノエ監督。毎度毎度過激な映画を生み出し、世間を賑わしています。ノエ監督の作品を観たら、フランスのオシャレなイメージが一気にくつがえされるかもしれません!そんな彼の過去3作品をご紹介いたします!
カノン(原題:Seul contre tous)
父親の異常な愛情
http://it.paperblog.com/seul-contre-tous-i-stand-alone-306518/
主人公は刑務所から出所したばかりの中年男。常に脳内でぶつくさ世の中のすべてのことに対して文句を言い続ける偏屈っぷり。そんな彼は娘に会いに行くのですが、娘への愛情のあまり・・・常識を逸した行為に走ります。
パリの街がスラムのように見えてくる!?
http://www.courte-focale.fr/cinema/analyses/seul-contre-tous-gaspar-noe-1999/
なんといっても、主人公の男性が紡ぎ出す独り言が驚くほど下劣!美しいはずのパリの街並みも、この男の独り言を聞いていると、スラムのような場所にすら思えてきます。
どうしたらこんな卑屈になれるのだろうか?と心配になってきますが、映画を観ているうちにじわじわ彼に感情移入してきてしまうかも・・・!?
アレックス(原題: Irréversible)
時は戻せない
http://www.jposter.net/posters/view.asp?partid=11303
ある幸せで平凡な夫妻に起きた事件を描いています。冒頭で最初から結末が描かれ、その後どんどん時間が逆行していく形で話が進みます。こうした撮影法は、時間はさかのぼれない、ということを観客に伝えるためだそうです。ちなみに、過激な表現が出てくるため、R18指定になっています。
実生活でも夫婦だったモニカとヴァンサン
http://thewanderingimage.blogspot.jp/2010/10/viewing-journal-10102010.html
主演はモニカ・ベルッチとヴァンサン・カッセル。仲睦まじい夫婦役を演じています。現在は離婚してしまいましたが、撮影当時は本当の夫婦だった二人。そのせいか、二人の演技はとても自然で、長く連れ添いお互いに信頼しあっている夫婦といった雰囲気が醸し出されています。
エンター・ザ・ボイド(原題:Enter the Void)
薬物乱用者の見る世界を体験できる!?
舞台は東京・新宿。妹と暮らす麻薬ディーラーの主人公は、ある日警官に射殺されてしまいます。しかし、彼の魂は成仏せずに現世をさまよい続け・・・。
実際に新宿で撮影された映画です。毒々しくてまぶしくデフォルメされた新宿の様子は、新宿の普段の姿を知っている人はもちろん、知らない人も楽しめます。
ついつい見入ってしまうオープニング
http://www.watchthetitles.com/articles/00189-enter_the_void
この映画の見所は、サイケデリックでまばゆい新宿の姿だけではありません。オープニングも素晴らしく、目が釘付けになってしまうこと間違いなし!オープニング曲を担当したのは、ノエ監督のほかの作品でも曲提供をしているダフト・パンクのトーマ・バンガルテル。テンポの良い曲に合わせて流れる映像も圧巻です!
まとめ
https://twitter.com/neverendingblue/status/617204922107342848
近々最新作の『LOVE』も公開される予定のノエ監督。カンヌ映画祭でも、リアルな性描写により物議をかもしたという作品のようです。さすがノエ監督、ファンの期待を裏切りませんね!過去の作品でしっかりギャスパー・ノエワールドを予習して最新作に挑みましょう!