誰しもがその名前を聞いただけで憧れる八ヶ岳。最高峰でもある赤岳を目指す登山者の方は多く人気の山です。挑戦してみたいけど3000mもの山に本当に登ることができるのだろうか不安になりますよね。コースさえ解れば大丈夫です。きっと楽しい登山になること間違いありません!

 

はじめに

3000mクラスの山としては手軽に上ることが出来るのが八ヶ岳。屹立した岩峰、見事な大展望、そして豊富な高山植物と楽しみがつきません。八ヶ岳最高峰の赤岳に直接登るには「美濃戸口」(みのどくち)から入るか、清里側から真教寺尾根または県界尾根を登ります。ただ、清里側からのコースは長く、険しいため、ここではもっともポピュラーな赤岳と阿弥陀岳を周遊する「美濃戸口」からのコースを紹介します。

美濃戸口から行者小屋へ

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まずは「美濃戸口」のバス停から林道をひたすら歩きましょう。歩くこと1時間ほどで3つの山小屋が現れます。ここからさらに赤岳鉱泉へ向かう林道を左に行き、急坂をひたすら登ると横岳、そして赤岳は見えてきます。

そして行者小屋に到着です。

ここではテント場もあるので、初日はここに泊まって翌日に備えましょう。行者小屋からは、赤岳をはじめ、横岳の迫力ある様子を眺めることができ、これから登る期待感が高まります。

行者小屋から赤岳へ阿弥陀岳へ

今日のコースは最もきつい360mの標高差がある登りです。行者小屋からは、ひたすら階段を登ります。地蔵仏を目指し休憩をいれながら登りましょう。地蔵尾根からは急な登りでハシゴ、クサリ場が続きます。雨の日や雨の後で濡れている時は要注意です。ハイマツと岩の快い稜線を歩き、地蔵の頭から少し進むと赤岳展望荘があります。

ここまでくれば赤岳頂上小屋まであと少しです!

頂上では360度の大展望の素晴らしい景色を見ることが出来ます。

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赤岳から阿弥陀岳へ

阿弥陀岳は、八ヶ岳の主稜線から外れているため単体で登られることは少なく、赤岳と一緒に登られることが多いようです。赤岳を下山したらもうひとつのピーク阿弥陀岳を目指しましょう。

中岳のコルから阿弥陀岳山頂までのルートには、途中に梯子や鎖場があるものも高度感はさほど無く、足場もしっかりしているのであまり難しくありません。頂上へは、中岳のコルにリュックを置いて空身で登るととっても楽です。阿弥陀岳へと続く気持ちのよい稜線です。約30分ほどで頂上に。

阿弥陀岳からの景色は赤岳に劣らず素晴らしい!

可憐なお花たち

八ヶ岳に生息する植物は1000種類を超えるといわれています。夏になると他ではなかなか見られない希少な高山植物も咲き、八ヶ岳の魅力のひとつになります。ツクモグサとウルップソウのお花はここ八ヶ岳と白馬岳でしか見ることが出来ない貴重なお花です。横岳山頂付近にツクモグサの群生地があるようです。特に赤岳と阿弥陀岳の分岐はお花が楽しめる場所です。ゆっくり可憐な花たちを堪能しましょう。

そのほかにも、クロユリ、ヤツガタケキンポウゲ、ホテイラン、イチヨウラン、オヤマノエンドウ、ミツバオウレンオサバグサ、コマクサ、イワウメ などのお花が見られます。

温泉でいい汗流そう

美濃戸口まで下りてきたら、ここ八ヶ岳山荘の日帰り入浴OKのお風呂でで汗を流し、疲れを癒しましょう。

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山のいで湯

八ヶ岳連峰硫黄岳の山中標高2150mには、日本最高所の露天風呂として有名な本沢温泉があります。林道を3時間ほど歩くのですが、時間や体力に余裕があれば、ぜひともおすすめしたい温泉です。

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*おわりに

今回は、比較的人気のある1泊2日の行程で楽しむことができるルートを紹介しました。八ヶ岳には、いくつものルートやピークがあるので何度でも訪れて、いろいろなルートにチャレンジしてみるのも良いかもしれないですね。素晴らしい山々の景色と高山植物を十分満喫し、くれぐれも体に無理の無いよう安全に登山を楽しみたいものです。