ワインのボトルの大きさにはかなりの種類があるのをご存知でしょうか。実はそれぞれの大きさに名前がついていて、とても興味深いものです。ここでは、ワインのボトルの大きさや、呼び方の違いなどをご紹介します。最も大型のサイズのボトルはいったいどれくらいの大きさなんでしょう??
こんなにある!?ワインのボトルの大きさ
http://www.ppcvino.com/news/archives/2451
最もポピュラーなワインボトルの大きさは750mlですが、実はいろいろな大きさがあるのをご存知でしょうか。小さいボトルは一人サイズから、いったいどんな場面で飲むのか想像もつかないような大きなボトルまで。様々なボトルの大きさをご紹介します。
小さめのボトル
5ml スプリット(ピッコロ)
通常ボトルの1/4本分のサイズ。グラス1~2杯用に作られたボトルです。
旅客機のエコノミークラスでよく出されるのが、このスプリットサイズです。
375ml デミ(ハーフ)
いわゆる「ハーフボトル」。
当店でも、人気の高い通常ボトルの1/2本分サイズ。
一人でも十分に飲みきれる分量なので、お酒に弱い方でもありがたいですよね。
中くらいのボトル
750ml スタンダード(レギュラー)
ワインの通常サイズ。
1500ml マグナム
通常ボトルの2本分サイズ。
ワインショップなどでたまに見かける大きいサイズのボトルです。
大きいサイズのボトル
3000ml ダブル・マグナム
通常ボトルの4本分サイズ。
ちなみにシャンパーニュでは、3000mlを「ジェロボアム」と呼びます。
chateautroplongmondotby Instagram
4500ml ジェロボアム
通常ボトルの6本分サイズ。
かなりボリュームのあるボトルです。
パーティなどが盛り上がるのは間違いないボトル。
6000ml アンペリアル
通常ボトル8本分サイズ。
シャンパーニュではマチュザレムと呼びます。
とても大きく、レアなサイズなので見たことない人も多いと思います。
ワインはなぜボトルの大きさが豊富なの?
ではワインにはなぜこのようなたくさんの種類があるのでしょうか。そこにはワインならではの理由がありそうですね。
販売する目的を変えるため
http://taretu.blog.shinobi.jp/%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B92013/20130822
例えば一人でも飲み切れる小さなサイズなら飛行機の中で使われ、ハーフボトルはお酒の弱い人が2人ほどで飲むのに最適な大きさです。またF1などのシャンパンファイトでは通常の2倍のサイズのマグナムボトルが主流です。このようにワインは用途を変えて楽しまれていて、その目的に合わせるための多様性なのです。
流通コストを削減するため
http://blog.ideale.jp/article/160735099.html
ピッコロやハーフサイズのなどの小さなボトルは、瓶の製造費用と、その重量のために輸送コストが多くかかってしまいます。ハーフボトルが通常よりも高額なのはそのためです。輸送などのコスト削減には実は大きなボトルのほうが有利とされているのです。
大きさによる変化を楽しむため
http://bonjour-fraise0623.blog.so-net.ne.jp/2011-09-20
ワインに詳しい人ならよく知ることですが、ボトル内部のワインの量と空気の量のバランス、コルクの大きさなどから大きなボトルの方がよりゆっくりと熟成が進むと言われています。また小さなボトルはその逆で、熟成は比較的早く進んでいきます。ゆっくりとした熟成は長くワインを楽しみたいワイン愛好家にはうってつけです。
シャンパンのボトルのサイズ
designe_of_champagnebottleby Instagram
シャンパンも大きなサイズのボトルが充実していますが、マグナム(通常の2倍)以上は、少し呼び方が変わります。そして更なる大きさのツワモノサイズのボトルも存在します。
さらに大きいサイズがあります。
http://mathusalem.jp/?tid=2&mode=f13
マグナムよりさらに大きいサイズはこんなにあります。
単位の「本」はそのボトルが何本分かを表しています。
- マグナム: 2本
- ジェロボアム: 4本
- レオボアム: 6本
- マテュザレム: 8本
- サルマナザール: 12本
- バルタザール: 16本
- ナビュコドノゾール: 20本
- サロモン: 24本
- スーヴェラン: 35本
- プリマ: 36本
- メルシゼックまたはミダス: 40本
もはや暗号のような名前ですが、ボトルにもしっかり名前が付けられているところはさすがシャンパンですね。
シャンパンは特別なお酒
なぜこんなにもたくさんのボトルの種類があるのか、不思議になりますよね。
その理由はひとつ。
「シャンパンは特別なお酒」ということです。
昔も今も、庶民も貴族もべすての人にとってシャンパンは特別なのです。シャンパンはお祝いなどで使われることが多く、参加人数や演出によって大きさが様々だと言われています。
結局のところおすすめのボトルサイズは?
http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2013-01-30
ではこんなにも種類がたくさんあるのに、どのボトルを飲めばいいの?と思いますよね。
一般的には、マグナムサイズ(通常の2本分)のボトルなどが、味もよく、入手しやすく、華やかでおすすめと言われています。人が多く集まるパーティなどで是非試してみたいものですね。
終わりに
いかがでしたか?
ボトルのサイズだけでこんなにたくさんあるなんて、本当にワインとは恐ろしい飲み物です。それだけ魅力にあふれ、人々を引き付けてきたんでしょうね。大きいサイズや小さいサイズのボトルを飲む機会があれば、味わいの違いにも気を配りながら飲んでみて下さいね。