ワインを開けるとき、コルクと格闘したことはありませんか?また、ワインはあるけどコルク抜きが無い!なんてことも…。「空けるのが面倒なコルクをワインになぜ使っているのか?」「そもそもワインはコルクじゃなきゃダメなのか」などワインとコルク栓の密接な関係をご紹介します。

コルクっていったい何?

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ワインを飲むとき、ふと疑問に思いませんか?
「コルクっていったい何??」
ここではコルクの作り方や疑問をご説明していきます。

コルクの産地

http://d.hatena.ne.jp/JAM1963/20121127

コルクは実は「コルク樫」という木の樹皮で作られています。
このコルク樫の最大の産地はポルトガルで、世界の約半分の生産量を占めています。次いでスペイン、イタリアなどが挙げられますが、徐々に栽培量は減りつつあるのが現状です。

コルクはこうして作られます。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%82%AF

成長したコルク樫の樹皮を剥いで、打ち抜いてワインの栓に加工されます。
剥ぎ取られた樹皮はまず高温蒸気で処理されます。これによって樹皮は弾力を増やし、丸みがとれて平らになり、打ち抜きやすくなるそうです。打ち抜かれて残った樹皮も破砕して接着剤と合わせることで圧縮コルクになります。

コルクが抱える問題

http://stras.blog.so-net.ne.jp/2012-11-06

コルクは天然のものであるがゆえに、生産量が減っていくという懸念もあります。現在産地であるポルトガルなどでは厳しい規制の上でコルク樫の保護が義務付けられていますが、これ以上生産量を減らさないようにという意図もありそうです。

ワインにとってコルク栓が重要な理由

http://www.team-lens.com/backstage/impressions/2012/april/2012_0417.html

ワインを飲むときに一苦労なのがコルクを抜くことですよね。なぜわざわざこんな面倒なものを蓋にしてしまったのか、ふと考えてしまうこともあるかもしれません。そこでここでは、ワインにとってコルク栓がなぜ重要なのかを紐解いていきます。

コルク栓の役割

http://labaq.com/archives/51755708.html

コルクは弾力性があり、気密性が高いのでワインの栓にはうってつけです。また、ワインを寝かせて保存することによって、ワインの液面がコルクに浸透し、コルクは湿気を帯びることで膨張します。膨張することにより、気密性が高くなり、ワインの保管をより良くしていると言われています。

コルク栓のランク

http://zondagy.exblog.jp/19408144/

コルク栓にも実はピンキリがあります。
これは確実に価格に比例するといえるでしょう。
例えば、かなり値の張る良いワインには、コルクも長くて良質なものが使われています。その一方で、安価なデイリーワインに使われるコルクは、良いコルクを取った後に残るくずを接着剤でつなげた圧縮コルクなどが使われています。

コルク栓の上手な開け方

http://www.riedel.co.jp/blog/others-blog/2013/sommelier_knife

コルク栓を上手に開けるのはなかなか難しいものです。
しかし、コツさえつかめば簡単に開けることができるようになりますので、たくさん練習を重ねてみてくださいね。

ワインの抜栓の仕方

コルク以外の「キャップ」が増えてます。

http://j-net21.smrj.go.jp/well/shitauke/subcon_e/instance/0708fukushima/

最近ワインの栓を抜こうとしたとき、コルク以外の栓を見かけることも増えてきたように思いませんか?ここではどんな栓があって、その理由は何なのか検討したいと思います。

コルク以外の「栓」が増えている理由

http://food-db.asahikawa-med.ac.jp/index.php?action=docu&id=27

かつては主要だったコルクも、次世代のものに生まれ変わりつつあります。その主な理由としてはコルクの生産量の減少と高値が挙げられます。安くて高品質なワインが求められる昨今では、できるだけ原価コストを下げたいというのがワイナリーの本音です。

http://wein.exblog.jp/i2/12/

またもう一つの理由として、「ブショネ」というワインの病気のような事が挙げられます。「ブショネ」はコルクを洗浄する際などに残存した化学物質がワインと反応して起こる変化で、ワインに不愉快な香りと味の変化を与えます。

こうなるとそのワインは全く飲むことが出来ず、破棄せざるを得ません。こういったワインが全ワインの数%あると言われています。

いろいろあります。コルク以外の「栓」

http://slowdolce.seesaa.net/article/192468412.html

現在では様々な「栓」がワインに使われています。
代表的なものはスクリューキャップ。これはオーストラリアやニュージーランドに多く見られます。また、合成樹脂を使った色鮮やかなコルクも増えています。スパークリングワインでは、従来のコルク栓を使わず「王冠」を使っている所もあります。

ワイン栓の未来予想図

http://gaisoku.blog.jp/archives/1037264617.html

コルクによるワイン栓はなくなることは無いですが、だんだんとその数が減っていくことは避けられないと思います。最近では瓶自体もプラスチック製のものになっていたり、プラスティック製のパウチのようなものにワインが入っていたりすることもあります。ワインの「栓」だけでなく、様々なものが変化しているんですね。

終わりに

http://www.mag2.com/p/news/29780

いかがでしたか?普段はあまり気にしないワインのコルクですが、掘り下げてみると実に面白いトピックスが含まれているのです。次回ワインを飲むときにはどんなコルクなのかじっくり観察してみてくださいね。