ワインには格付けがあり、実はこれが本当に大切なのです。この格付けをもとに世界のワインは生産されています。そんなワインの格付けをわかりやすくご説明いたします。ほんの少しの知識で、ワインは格段に楽しくなりますよ。

格付けって難しい?

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格付けを簡単に言うと

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格付けと言っても、スポーツでいうところの1軍、2軍と意味は同じなので、実はそんなに難しく考える必要はないんです。ワインも同じで、生産国によっては、ワインの法律があってワインの階級を細かく決めています。これがワインの格付けです。

国による格付けの違い

ワインの格付けは、各国で定められているもの、またその国内で地方ごとに定められているものがあります。両方の格付けを覚えるとなれば大変ですが、まずは国で定めた格付けを覚えておけばいいでしょう。主要な国の格付けを覚えるだけでも随分とワインがわかるようになります。

地域による格付けは覚えるべき!?

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各国で定められた格付けをもとに、大まかなワイン産地に分けられて更に格付けが存在します。初心者はここまで覚えるのは大変ですので、どんなワイン産地があるのかだけ大まかに把握しておくことをお勧めします。その国にはどんな産地があってどのようなスタイルのワインを造っているのかイメージするだけで十分です。

初心者はまずフランスの格付けから!

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フランスのワイン法はEUのワイン法に基づいています。おおまかにどんな風に分けられているのかを知るだけでも随分と理解力が変わりますので覚えてみるのもいいですね。では、フランスの格付けをみていきましょう。

AOCAOP

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最上位のAOC(現在はAOPと表記)は、ラベルに「Appellation 産地名 Contrôlée」と書かれています。簡単に言うと、ワインの「原産地」に規定を設けて「統制」して、品質を保持しようという法律です。格付けとしては最も上級ですが、安価な物から非常に高価な物まで幅広いワインです。

IGP

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IGPとは日本語では「地理的表示保護ワイン」と訳されます。この表示は2009年から適用されていますが、それまではVin de Pay(ヴァン・ド・ペイ)と呼ばれていて、今でもこの表示を使っているところもあります。比較的安価で親しみやすい地酒的な格付けです。

Vin de table ヴァンドターブル

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「Vin de table」は特定の生産地域の表示がないテーブルワインとなります。生産地の表示がないので様々な地域のワインをブレンドしても良いなど、決まりも緩いのが特徴です。格付けの中では最も下級で、安価なものがほとんどです。

格付けによって何が決められているの?

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では実際格付けによって何が決められているのでしょうか。またその目的はいったい何なのでしょう?

重要なのは産地!

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格付けで最も重要なのは産地です。ブドウ産地にはそれぞれその土地の個性に合ったものが造られていて、それぞれの伝統を守り、個性や品質を守るという目的があります。産地を限定することによって、ワインの品質の基準を作り、外部に対して偽物の製造を防止するねらいがあります。

格付けごとに育てるぶどうも変わってきます。

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地方における細かな規定では、その生産地の中で育てることが出来るぶどうが細かく決まっています。ブドウ栽培はほんの少しの気候の変化や、土壌によっても大きく影響を受けるので、ストイックなまでに細かく規定することでワインの品質と伝統を守っているのです。

他にも細かな規定がたくさん!

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ワインの品質と伝統を守り、産地を保護するための格付けですが、他にも細かな規定がたくさんあります。例えば品種による最低アルコール度数、最大収穫量、栽培法、剪定法、また地方によっては熟成方法、瓶の形、試験機関による官能検査などなど…。ワインの品質と伝統を保護するためには様々な工夫がされているのです。

終わりに

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いかがでしたか?
法律のお話で、少し難しい部分もありますが、ワインを語るうえで、格付けやワイン法は欠かすことが出来ないトピックスです。難しく考えずにさらりと理解して頂けると幸いです。