最近はトレッキングもカラフルでおしゃれなスタイルを見かけることが多くなりました。長時間、山の中に滞在するトレッキングでは、ファッション性も大切ですが、刻々と変わりやすい山の天候に対応するための「重ね着」という基本をおろそかにしてはなりません。今一度確認していきましょう。

 

重ね着する理由とは?

トレッキングでは長い時間をかけて山の中を歩きます。その間には気温変化もあり、山の天気は変わりやすいと言われるように、急な雨や風などに見舞われることもありえます。晴れてるから大丈夫と軽装で山に入って大変なことになることもありうるのです。

そこで、トレッキングの服装における基本として、肌着・中間着・外着の3つを「重ね着」するという考え方が主流でありポイントでもあります。

天候・気温変化に柔軟に対応できる「重ね着」とはどんなものなのか?順にご紹介します。

肌着(アンダー)にこだわる!

肌着は見えないからと適当に着てませんか?

たくさん汗をかくトレッキングでは、汗で濡れても乾きにくく、汗冷えして体温を奪う綿素材はタブーとされています。汗の渇きが早く、サラサラ感を維持しやすいポリエステル素材がいいでしょう。

化繊(ポリエステル)のアンダーウェア

汗をかいてもすぐ乾く、速乾吸湿性に優れた素材です。ポリエステル素材のアンダーであれば間違いないでしょう。

ウール+化繊のアンダーウェア

ウールと言えば保温性に優れる素材ですね。反面、吸湿速乾に時間がかかると言う面があるので多くはポリエステルが混合しています。寒い時期には適しているでしょう。

メッシュ素材のアンダーウェア

汗を吸いだす機能に優れ、メッシュなのに保温性もあります。山に入る方は着ている方が多く、私も登山・マラソンでは必ず着用しています。

汗冷えなしでいつもサラサラキープです!

コンプレッション・サポート系のアンダーウェア

商品によって、着圧効果が高いものや疲労回復効果に優れたもの、あるいはテーピング機能を持った商品があります。

中間着(ミッドレイヤー)にこだわる!

この中間着で上手に体温調節や保温対策を行いましょう。寒ければ2枚、3枚と着ても構いません。重ね着の中の重ね着ですね。

またアンダーとの素材の相性も要確認ですよ。

ポリエステルシャツのミッドレイヤー

一見普通のシャツですが、トレッキングでは吸湿速乾に優れるポリエステル製のシャツを選びましょう。何故か山用のシャツはチェック柄ですよね?(笑)

フリース素材のミッドレイヤー

裏地のメッシュ加工などでアンダーからの汗をうまく逃がしてくれる商品がいいですね。

保温性も高いため、ミッドレイヤーとして選択しやすいです。

ダウンジャケットのミッドレイヤー

ミッドレイヤーとして着るとなれば、薄手で収納すると小さくなるタイプが携行しやすくていいでしょう。保温効果も高いのでベストタイプもいいですね。

外着(アウター)にこだわる!

山の天気は変わりやすい…

突然の雨や風など、予想もしていなかった天候に翻弄されることも想定しておきましょう。

このアウターで、雨や風を防ぎますのでその素材選びも慎重に行う必要がありますね。

ハードシェルジャケット

雨をはじき空気を通すことで有名なゴアテックスなど完全防水機能の施されたアウターをハードシェルと呼びます。

ソフトシェルジャケット

ハードシェルよりも防水機能は劣りますが(撥水機能)、その動きやすさ、軽さ、通気性などを高めたアウターです。シーズンに合わせて快適に着れるタイプですね。

ダウンジャケット

雪山などに行かない限りは通常のトレッキングでは使わないことがほとんどでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

山という自然に入っていくトレッキングでは、想定外のことも起こりえます。その際にしっかりとした備えをしておくことが何より大切なことですね。

服装でいえば重ね着の基本をしっかり守ることで、快適なトレッキングが行えます。

では次のトレッキングも楽しんでまいりましょう!