5月に入りスーパーの店頭には、梅酒やフルーツ酒を手作りする材料が並び始めましたね。実は、驚くことなかれ!ぶどうジュースがあれば、ワインづくりも自宅で体験することができるのです。失敗しない材料や、家で揃う道具で簡単に作れるレシピをご紹介してみたいと思います。
自家製ワインの季節です
実は、ワインづくりはとってもカンタン!自宅でも至福の味が作れるのです。ぶどうが1キロもあれば1本分のワインが作れるのですが、今回は市販のぶどう果汁で作るお手軽レシピをご紹介します。5月に入ると、気温も徐々に上がり始め、ワインづくりに最適な気温となってきますので、是非お試しを!!
手づくりワインは、酒税法違反?
個人がアルコール濃度1%以上のお酒を醸造したり、売り買いすることは法律で禁じられています。特に米、麦などの穀物や、山ぶどうを使用しての酒造りは違反となりますので、アルコール濃度には注意して作りましょう。(ただし、25%以上でつくる梅酒や果実酒等は例外です)
準備するもの
材料
- ぶどう濃縮還元ジュース 1L
- 砂糖 80g
- ワイン酵母 2g
- ぬるま湯 50cc
ジュースの種類は、農園がオリジナルで作っている無添加ジュースや、「ウェルチ」等が完成度も高くオススメです。砂糖は味見して「ちょっと甘いかな?」ぐらいが適量。ワインのイーストは、東急ハンズや通販でも買えます。パンのイーストでも代用できますが、入れすぎるとパン臭くなるので量に注意して下さい。
道具
http://www.cchenvironmental.org/services/residential-recycling/
- ワインの空き瓶 2本
- アルミホイル
作り方
100%ジュースに加糖する
http://homebrew01.blogspot.jp/
ぶどうジュース1Lに砂糖を混ぜて、空き瓶に入れます。このとき蓋で密閉してしまうと、発酵途中で破裂する恐れがありますので、アルミホイルで軽く被せるようにしてください。
ワイン酵母を予備発酵させる
http://blogs.yahoo.co.jp/amaidekopon/7026248.html
ワイン酵母と砂糖、ぬるま湯をボールに入れ良く混ぜておきます。ラップなどで密閉しておくと発酵が始まり、表面がぷくぷくと泡を吹きます。
ワイン酵母を加える
https://www.youtube.com/watch?v=JSD4RLz706o
予備発酵させたワイン酵母をジュースの瓶に入れ、再度アルミホイル等で蓋をしておきます。直射日光の当たらない、18~26℃の場所で2、3日発酵させておくと、そのうち沈静化します。気温によっては1週間ぐらい発酵している時もありますが、おりが沈殿し、液体の色がだんだん透明になってきます。
最後に「火入れ」して完成!
アルコール濃度が上がらないよう、「火入れ」という作業を行います。60度以上の大なべに瓶ごと入れて、30分加熱するとワインの酵母が死滅します。自分好みの味のまま発酵を止めることができ、再発酵で酸っぱくなるトラブルも防止できます。完成したら冷蔵庫で保管し、なるべく早く飲み切るようにしてください。
おすすめの教本
ぶどうやジュースを使ったワインづくりの様子が、イラストや写真付きで丁寧に記載されています。重厚、軽め、赤ワイン、ロゼ、白ワインなど、家で揃う材料で簡単に作れる記述が魅力です。日本のぶどう品種や、ネタになるような豆知識、おすすめのワイナリーなど、一日で読めてしまうほど読みどころ満載です。
さいごに
身土不二(しんどふじ)という言葉をご存知ですか?人間の体と土は切り離せないという意味で、ワインもその考えに基づき、地ぶどうで作るのが最も美味しく健康にも良いとされています。酒税法が改訂され、昔の日本のように自由に葡萄酒を作って至福の味が楽しめる。いつかそんな日が来ることを願って・・・。