物静かなのに心に残る！ガス・ヴァン・サントのオススメ映画3選

『ミルク』、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』、『小説家を見つけたら』などで知られているアメリカの映画監督、ガス・ヴァン・サント。有名な作品を生み出している彼ですが、実はドキュメンタリータッチの映画も撮っています。物静かで心に残る、そんな彼の映画を観てみませんか？

ガス・ヴァン・サントとは？

http://www.cinematoday.jp/page/N0064490

アメリカ出身の映画監督、ガス・ヴァン・サント。ゲイであることを公表し、2008年にはショーン・ペン主演の『ミルク』が公開され話題を呼びました。今回はそんな彼の描く、繊細で静かに心に残るドキュメンタリータッチの映画をご紹介します。

『エレファント』（原題：Elephant）

あらすじ

1999年にコロラド州で起きたコロンバイン高校銃乱殺事件をテーマにした作品です。舞台はオレゴン州ポートランドのとある高校。いつも通りの平凡な一日に起きた惨劇。生と死は隣り合わせということを、静かにリアルに語っている映画です。

出演者たちはほとんど素人

オーディションの中から選ばれた普通の高校生を抜擢して撮影されたため、リアルな高校生の姿が描かれています。また、演技のほとんどがアドリブで行われたそうです。とても静かでドキュメンタリーのような作品ですが、残酷なラストと美しい映像がいつまでも心に残ります。

『GERRY ジェリー』（原題：Gerry）

あらすじ

http://www.allocine.fr/film/fichefilm_gen_cfilm=47331.html

砂漠をドライブしていた二人の若者は、休憩のために車を降り、歩きながら話しているうちに道に迷ってしまいます。最初はのんきだった二人も、いつまでも砂漠から抜け出せずに徐々に極限状態に陥り始め･･･

極限状態に陥る人間を淡々と描く

主役の二人は、この監督の1997年の作品『グッド・ウィル・ハンティング／旅立ち』でも共演した、マット・デイモンとケイシー・アフレック。多くを言葉で語らず、映像で語るガス・ヴァン・サントらしい作品のひとつです。二人がさまよう砂漠の景色も美しく撮られています。

『パラノイドパーク』（原題：Paranoid Park）

あらすじ

http://altadefinizione.io/film-streaming/gangster/

スケートボードに夢中な高校生のアレックスは、夜中に無人の列車に乗り込んだところを警備員に発見されてしまいます。とっさに警備員をスケートボードで叩いて殺害してしまった彼。その日から気が気でない状態で毎日を過ごすアレックスを、見ているこっちが辛くなるほどリアルに描いています。

儚くて美しい映像

撮影を担当したのは、中国の有名な映画監督ウォン・カーウァイとのコンビで知られているクリストファー・ドイル。美しくてどこか儚げな、幻想的な映像が特徴です。この作品でも、少年の揺れ動く心を見事に映像で表現しています。

まとめ

http://offscreen.com/view/jordan_westerkamp

静かで淡々としているものの、観た後にいつまでも心に残る不思議な映画を作ることもできる、ガス・ヴァン・サント監督。今後もどんな映画でわたしたちを魅了してくれるのか楽しみですね！