それまでの概念を覆した新たな映像技術と多くの科学分野の視点から作り込まれたスタンリー・キューブリックらしい哲学的で難解なストーリーで、ジョージ・ルーカスやスティーブン・スピルバーグにも絶大な影響を与えたこの映画は、月面に着陸すらできていなかった時代の人々に大きな感銘を与えました。

はじめに

1960年代に制作された映画の中でも、特に傑出した映像美やストーリーで、50年近く経過した現在でも映画だけに限らず、様々な分野で活動する人々へと強く影響を与え続ける映画がこの「2001年宇宙の旅」。
この記事では、この「2001年宇宙の旅」見どころ7選をご紹介します。

※この記事にはネタバレが含まれています。

猿の前に突如現れたモノリス

http://hatacllcth.seesaa.net/article/413185788.html

普段通りに獣生活を営む猿たちの群れの前に突如現れた謎の物体「モノリス」。
「モノリス」に触れた猿たちは獲物を獲得するために武器を使用すれば、今までよりも簡単でより早いということを学び、その知能を進化させます。他の猿の群れとの闘争の際にも、武器を使用することを学んだ猿の群れが、その圧倒的な力の差で叩きのめすこととなりました。

宇宙船内部の超近代的なテクノロジー

http://ameblo.jp/qtaro007/entry-11588341321.html

この映画において、最も重要なシーンの一つでもある宇宙船内部は、60年代当時では斬新すぎるほど超近代化されたシステムの数々を持ち、人類の未来のテクノロジーの大きな可能性を映像で表現することに成功しました。

知能を持ったテクノロジーの核「HAL」

http://geekimprovement.com/movies/movie/2001-space-odyssey/

超近代化宇宙船のテクノロジーの核であり、人類でいうところの脳を司る部分は「HAL」という愛称で呼ばれ、人々の言語や宇宙船内の全てのシステムを操り、人間のように一時の過ちを犯すこともない完璧なコンピューターとして絶大な信頼を持っています。現在では、喋るコンピューターなども珍しくはありませんが、当時としてはこのアイデア自体が斬新で多くの人々に衝撃を与えました。

コンピューターの核「HAL」の反乱

http://imgarcade.com/1/hal-9000-im-sorry-dave/

ボーマン宇宙船長らが「HAL」の異変に気付き、彼の主電源をシャットダウンしようと画策しているのに気付いたHALは動揺し、宇宙船員たちを殺してシャットダウンを免れようと考え始めます。
システムを操るコンピューターに、それを作った人類が支配される有様、残忍さは一見の価値ありです。

「HAL」の人間らしさと人類の機械化

https://hopeliesat24framespersecond.wordpress.com/2011/06/01/you-guys-have-really-come-up-with-somethin-2001-a-space-odyssey/

訓練された宇宙船員たちは、多少のことでは動じることなく無表情で感情を露わにしない、いわば機械のようであるのに対し、自分のために宇宙船員の殺害を決意し、実行する「HAL」はとても人間的であるといえるでしょう。知能を埋め込まれたIQの高いコンピューターに生まれた感情の機微、人類と機械の対決にも注目です。

光の洪水と巨大な赤ん坊

http://nathanbauman.com/odysseus/?cat=12

再び現れた「モノリス」によって、光の洪水に襲われ、スターゲイトを通過したボーマン宇宙船長は、人類の限界を超えた次元に送り込まれた人間として奇妙な体験をします。
このシーンでは、まるで映画冒頭で「モノリス」によって猿から進化した人間が、「モノリス」によって更に上の次元へと進化する様が描かれています。

難解なストーリーと古びない映像美

http://depthsofcinema.blogspot.jp/2012/08/fave-movie-moments-2001-space-odyssey.html

傑作的映像美と称されるこの映画は、同時にストーリーの難解さについても多く語られています。セリフ回しがほとんどなく、しかし現在でも全く古さを感じさせずに新鮮であり続ける映像を中心として進んでいく映画に多くの人が混乱しますが、このストーリーと映像美のバランスこそがキューブリックの持ち得た多くの専門知識の断片となっており、観賞する人々によって、多様な捉え方をすることができることでしょう。

まとめ


いかがでしょうか。
以上、「2001年宇宙の旅」見どころ7選をご紹介しました。
人類には未だ計り知れない宇宙を題材に、これ以上はないというほどのSF映画を作り上げたスタンリー・キューブリックの真骨頂が見られるこの映画は一見の価値があります。
才能ある多くのクリエイターにも影響を与え続けるこの映画を、ぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。