夜景を撮影したいけど三脚もレリーズも持ってないし…とお思いの方。特別な機材を持っていなくても工夫をすれば夜景を撮ることは可能です。カメラの持ち方から撮る瞬間における注意まで、夜景撮影のコツをご紹介します。

夜景撮影といえば

http://guide.travel.co.jp/article/13727/

夜景の撮影というと三脚を立てて、シャッタースピードを長くして、レリーズを使って撮る。というのが一般的なイメージだと思いますが、三脚やレリーズなどの機材がなくてもそれなりに夜景を撮ることは可能です。

http://guide.travel.co.jp/article/14476/

この記事に載っている画像は全てそういった機材を全く使わずに撮られたもの。特にレンズやカメラ本体も初心者用の一眼レフを使用しています。
機材があればもちろん撮りやすくなりフレーミングの自由度もあがります。ですが、ある程度は撮り方次第でカバーできるのです。

夜景がなぜブレるのか

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では、夜景はなぜブレやすく撮りづらい写真なのでしょうか。
その原因は単純に夜景が暗いことにあります。被写体が暗い場合、シャッタースピードを遅くしなければ写真は撮れません。そうなると、しっかり固定していなければシャッターが開いている時にカメラが動き、いわゆる手ブレした写真になってしまいます。

http://guide.travel.co.jp/article/14130/

しかし、被写体の動きを使ってあえてブレさせるというテクニックもあります。車が通った所が光の筋になっていますね。こういった場合、車が動いている間ずっとカメラは全く動かすことはできません。動かせばビルなども画面の中で動いたことになり、写真全体がブレてしまいます。

ブレないようにするためのコツ

http://blog.goo.ne.jp/photo/356061

脇をしめてできる限りカメラを動かさないようにする(完全に何も周りにない時)

壁に頭や肩、背中をつけて体ごとカメラを固定する(近くに壁がある時)

物にカメラを押さえつける(円形の手すりなど不安定ではあるがカメラを置くことができる物がある時)

カメラを置く(安定した手すりなどがある時)

下の項目ほど安定するので、シャッタースピードを稼ぐことができます。
限界のシャッタースピードの目安は1が0.1秒、2が0.5秒、3が2秒、4になると5秒くらいなので、そのくらいなら大抵の夜景は撮影可能です。
要するに、カメラを動かないようにするために周りのものを如何に利用するかを考えてみて下さい。

その他の注意点

http://blog.goo.ne.jp/photo/356061/pn/25f2464fc3d2b89717128e9b72d84942

またシャッターボタンを押す力でカメラが動き、ブレてしまうということもあります。そのため、通常はレリーズが必要となりますがセルフタイマーを使うという手があります。2秒のセルフタイマーなどがほとんどのカメラの機能としてあるはずですので、どうしても押すときにブレてしまう場合は使ってみてください。

http://blog.livedoor.jp/daiki79/archives/664138.html

また細かい話となりますが一眼レフはシャッターを切る瞬間に内部でミラーが動くため、その振動によってブレてしまうこともあります。
それを防ぐためにカメラによっては「ミラーアップ撮影」というのができるようになっています。カメラは固定されているのにブレていると思った時にはこちらも試してください。

三脚禁止場所が増えている?

http://guide.travel.co.jp/article/14268/

近年一眼レフの低価格化などの理由から、大きなカメラや三脚を使う人が増えてきています。それに伴って撮影場所でのマナーが悪くなり三脚の使用禁止場所が増えてきているとのこと。
東京駅をすぐ近くに望めるKITTEガーデンや新丸ビルのテラスでも禁止の場所が多く見られます。

http://guide.travel.co.jp/article/13073/

また人が殺到する場所では三脚が周りの人にあたるなどの危険防止のため三脚の使用が禁止されている所がほとんどです。
代表的なものは京都の紅葉ライトアップなどがあります。そういった場所でも使える知識なのでぜひ覚えておいてください。

まとめ

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一般的に夜景を撮ることはハードルが高いと思われていますが、やり方によっては特別な機材を使うこともなく撮影できることが少しは伝わったでしょうか。三脚使用禁止の場所も増えているのでぜひ試してみてください。