カメラも買ったし動物の写真を撮りたいな、と思って動物園に行っても案外撮るのは難しいもの。その最大の理由は動物たちを囲う檻やガラス。せっかく動物を撮ろうと思っても檻がジャマだったり、ガラスの反射が写ってしまったり…そのお悩み、工夫次第で解決できちゃうかもしれませんよ。
動物園での撮影は難しい?
http://guide.travel.co.jp/article/14128/
カメラを買っていろいろ撮り始めると動物を撮りたくなる人も多いと思います。かといって、野生の鳥やその他の動物は見つけるのも大変。となるとやはり動物園に行くことになるでしょう。しかし、当然のことながら動物園には檻やガラスがあるため撮りづらいイメージがあると思います。
http://blog.goo.ne.jp/photo/356283/pn/03a6d2eb3f4fc398e72ea1a7bf78f2cf
ですが、その檻やガラスの反射を写らないようにする撮影テクニックがあります。今回はそのテクニックをご紹介したいと思います。テクニックによっては特別な機材が必要になりますが、すぐに試せるものもあると思うので次に動物園へ行く時にはぜひ試してみて下さい。
檻を消す方法とは?
http://blog.goo.ne.jp/photo/356283/pn/e6e21e1bb379cf142c6b6fb0c0bcfd37
まずは檻です。いくら動物が近くに来てくれたとしても檻が写ってしまっては写真は台無しです。
では檻を消す方法を紹介します。コツとしては三つあるので、できるだけすべての要素を掛け合わせてください。
- できる限りズームする
- 絞りを開放にする(最も小さい数値にする)
- レンズをできる限り檻に近づける
原理としては、檻が完全にピンボケしてしまっているため、画面から消えてしまったように見えるというものです。機種にもよりますが焦点距離が150mm以上のものが望ましいので、一度お手持ちのレンズの焦点距離(○○mm-○○mmというのがレンズに書かれていると思います)を確認してみてください。
条件次第で効果は絶大です
http://blog.goo.ne.jp/photo/356283/pn/19f307e53f892fa960b89f186726d11e
うまくいけばこの写真のように檻を完全に消すことができます。この写真の場合はかなりズームもしていますし絞りも開放で撮っているので前述のテクニックが最も効果を発揮している状態といえます。
http://blog.goo.ne.jp/photo/356283/pn/6b0fffd4fe15115a3e192b0cbc15b8ae
長い焦点距離のレンズがなくともある程度オリは消すことができます。こちらはズームが短くなった分、少し檻の部分が黒く影のように写ってしまっていますが、通常よりは檻がかなり消えていることが伝わるかと思います。
消えない場合もあり
http://blog.goo.ne.jp/photo/356283/pn/a9c9ac3ea561d5909515e7f393522fd4
いくらズームをして絞りを開いたとしても消えない場合もあります。それは檻と動物の間の距離がない場合です。檻と動物が近い場合は効果があまりないので、檻から離れたタイミングを狙いましょう。
また、太い檻だと消えにくい場合もあるので、状況を見ていろいろ試してみて下さい。
ガラス越し撮影の注意点
http://blog.goo.ne.jp/photo/356283/pn/b9e3cbc565a18fc33fe176a70dd9eae5
ガラス越しの撮影となるとガラスの反射が写りこんでしまうことに注意しなければいけません。電灯など大きいものが写ってしまうと動物と重なってしまう可能性も高く、いい写真は撮りにくいでしょう。
http://blog.goo.ne.jp/photo/356283/pn/1001f07b4157b03c286d8ab70ca6af08
そんな場合にはレンズをガラス面にピッタリつけて撮るという方法が有効です。そうすると多くの場合は反射は画面に入ってこないので、動物撮影に集中できます。
ピッタリつけられない場合でもできるだけガラスに寄って撮る方が反射の光は写りにくくなるので前の方へ行って撮りましょう。
ガラスが有効に使えることもあります
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ガラスは常に邪魔者であるわけではありません。というのも、ガラスがないと撮れない写真というのもあるからです。これは水面と同じ高さでシロクマを撮ったもので、陸上と水中の両方を撮ることで通常なら防水カメラでもなければ撮れないような写真を撮ることができました。
まとめ
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動物を撮ることができる場所は日本では限られるので、どうしても動物園に行くしかないと思います。ですが、動物園では檻とガラスが撮影の障害となることが多く難しいイメージを持っている方がほとんどのように思います。
今回紹介したテクニックを使えばその障害を回避できるかもしれませんのでぜひ一度お試しください。